D5300にはGPSが搭載されています。
この機能を使って見て感じるのが、測位の遅さです。
D5300のGPSは、「A-GPS」に対応しています。
GPS測位では、衛星から距離を測るための「時刻信号」と、衛星の位置を知るための「全衛星軌道データ(アルマナックデータ)」「衛星軌道データ(エフェメリスデータ)」を捕捉して利用します。
測位完了までの時間ですが、2つの軌道データは、衛星からは30秒周期、50bpsという伝送レートで送られてくるため、少なくとも30秒はかかることになります。
さらに、複数の衛星に関して、同じ事を繰り返すため、より時間が掛かります。
「A-GPS」は、予め、衛星の位置を知るための「全衛星軌道データ(アルマナックデータ)」「衛星軌道データ(エフェメリスデータ)」の情報を得ることで、測位できるまでの時間を短縮するものです。
「A」アシストするからきています。
(D5300は、データ通信を使って、この情報を得られないので、SDカードに最新の衛星軌道データを入れて、定期的にカメラ内のデータを更新します)
扉の画像は、タブレット端末のGPSをモニタしたものです。
こちらも、「A-GPS」に対応しており、アルマナックデータ、エフェメリスデータの衛星軌道データをデータ通信で取得するため、数秒で測位が完了します。
ところが、同じ「A-GPS」対応しているD5300では、測位完了まで、1分以上の時間を要しています。
(数分待っても、測位が完了しないことが多い)
衛星から距離を測るための「時刻信号」を得るだけなのに、これに時間が掛かっているので、GPS捕捉感度が不足しているように思えてなりません。
また、仰角の低いGPSの受信もできていないようです。
つまり、真上に近い位置にGPSがないと捕捉できない。
これでは、市街地で、ビルが乱立している所では使えませんね。
所有しているもので、アマチュア無線機にGPSが搭載されたものがあるのですが、こちらは、「A-GPS」に対応していません。
このGPSでも、30秒で測位できている事から考えても、感度が足りないようです。
ファームウェアで改善できれば良いなって思ってます。
なるほど、こうやって知ると、スマホ・タブレットのGPS測位はかなり優秀なのですね。
アストロトレーサーはどうなんでしょうねぇ
まぁ、位置情報は正直どうでもよいのですが、星撮りには重要なので(^^;
ask-evoさん、こんにちは
スマフォは、携帯基地局の位置情報や機器本体のモーションセンサー等で補完しているので、かなり優秀です。それに、測位完了まで速い
カメラはGPSだけで測位しているので、どうしても見劣りします。
アストロトレーサーは、A-GPSに対応していないため、定期的にGPSを捕捉しているようです。
電池の消耗はありますが、測位は速くなります。
おはようございます(^^
これは全く知識になかった事なので、大いにためになりました!
流石ですね(^^
そう言えば放鳥されたトキがアンテナを背負わされて
ラジコン状態になってますが、こんなふうに位置を
確認されてるんですよね。
未撮影種が居る場所を特定してくれる装置を
誰か作ってくんないかなw
bluemさん、こんにちは
渡り鳥の調査は、GPSでなくて、アルゴシステムが使われてます。
GPSだと、電池の消耗が大きいので・・・
何れ、この事も記事にしますね。
>未撮影種が居る場所を特定
ドラえもんだと、そんな装置出してくれるかも ^^
カメラにGPS搭載が増えてきていますが、どのように測位しているのか知ると、搭載されているGPSの性能が見えてきますよ~
漁業をしている友人の船舶用 GPSシステムを作りましたが、あれは楽しいですね(笑)
衛星から届いた信号を解析して位置情報からなにから自分で組み立てておりましたよ。
ナイス兄貴さん、こんにちは
漁業関係だとGPSは必須ですよね。
遭難信号の自動送信でも、GPS情報が付加されますから・・・
命と直結しています。